榧の実油(100mL)
高知の山々で愛情を込めて育てた榧の木の実から搾った食用油です。明治以降、榧の木は大変少なくなり、油にするまでの手間ひまもかかるため、ほとんど生産されていません。そのため、あまり知られていない食用油ですが、大正時代の文献では「最高級の植物油」と紹介されています。また文献により2つの説がありますが、徳川家康が食べた鯛の天ぷらは「榧油」または「ごま油」で揚げたものと書かれており、当時京都で評判になっていた天ぷらはこれらの油が使われていたようです。
軽い甘みとすっきりとした風味
しつこくなく、ナッツのような軽い甘みとすっきりした森林のような風味。お客さまからは「フルーティーで美味しい」「クセがなく上品な味わい」といったご感想をいただいています。サラダやパンにかけたり、様々なお料理やお菓子の風味づけにオススメで、食事に取り入れやすい植物油です。
ビタミンEが豊富
抗酸化作用を持つビタミンEが豊富で、体内の酸化ストレスを軽減し、細胞の損傷や老化を防ぐことが期待されるため、健康や美容に良いと言われています。
シアドン酸を含んでいます
中性脂肪やコレステロールを抑制する、シアドン酸の働き
不飽和脂肪酸の一種「シアドン酸」には、メカニズムはまだはっきりしていませんが、中性脂肪の増加を抑制したり、コレステロールを下げる働きがあることが証明されています。当店でも専門機関に研究を依頼したところ、体脂肪の蓄積を抑制する結果がでており、榧の実油に含まれるシアドン酸による生物活性であることが示唆されました。
栽培から搾油まで、自社一貫生産
榧の苗づくりに始まり、栽培から搾油まで、すべて自社で行っています。機械を使った効率的な作業には不向きなため、そのほとんどが手作業。草刈りや収穫のためのネット敷きなども人の手で行います。秋になるとほぼ毎日、山に行って実を一粒ずつ手で拾い、持ち帰ってこれも一粒ずつ緑色の果肉を手で剝き、中の種子を洗って乾燥させます。
このように、たいへんな労力と時間がかかる上、榧の実をたくさん収穫できるところも少なくなり、今ではごく一部の地域で少量生産されるのみの、希少な植物油となっています。
榧の種子
低温圧搾法、一番搾り
栄養素や風味がそのまま残る低温圧搾法、一番搾りにこだわった榧油です。一般的な油の作り方は「圧搾法」と「抽出法」で、圧搾法のなかにも低温圧搾法と高温圧搾法があります。これらの製法のなかで、最も自然に近いかたちで搾油できるのが、熱を加えず種子を圧搾して油を取り出す低温圧搾法です。
榧の実油は仁から搾油します
榧の実油はオリーブオイルのように果肉からではなく、ほとんどの食用油と同様に種子の殻の中にある仁(じん)から得られます。まず緑色の果皮を一つひとつ手作業で剥き、上の写真のように殻のついた種子を洗浄、乾燥したものを機械にかけて搾油し、ろ過しています。
榧油の歴史
弘法大師により伝え広められた「榧」
縄文時代にはすでに榧の実が食べられていたそうですが、榧を日本各地に伝え広めたのは弘法大師と言い伝えられています。滋養豊富なかやの実は、凶作にそなえる貴重な保存食料に。また実からとれる油は生計の糧とするようにと人々に教え導かれたそうです。香川県にある四国八十八ヶ所 第67番札所 大興寺には、弘法大師が植えたと伝えられている榧の木が実存しています。
最高級植物油
明治時代の「大日本有用樹木効用編」や大正時代の「大植物図鑑」に「本邦植物質ノ油中最上ノ者ナリ」との記載があり、「日本の植物油の中で最高のもの」と紹介されています。明治以降、榧の木の数が急速に減少し、今ではごく一部の地域で少量生産されるのみとなりました。
榧の実油の使い方
天ぷら油に
普段お使いの油に、お好みの量(10%を目安)の榧の実油を混ぜて使用します。サラッと揚がり、胃にもたれません。
サラダに
そのままかけて、お塩を少しふったり、ノンオイルドレッシングとあわせても。榧の実油特有のさわやかな風味が味わえます。
パンに
オリーブオイルのように、パンに榧の実油をつけて食べるのもおすすめです。お好みでお塩を適量ふってお召し上がりください。
お客さまのアイデアをご紹介
使い方はアイデア次第!お客さまの声の中から、榧の実油の使い方を一部抜粋してご紹介します。
炊き立てごはんに榧の実オイルをちょろっとかけて、手作り梅醤油で食べるのにはまっています。五臓六腑にしみわたるとはこのことかと(≧◇≦)
単体で使うほかに、えごまオイルに混ぜたり、ハラペーニョのマリネを作ったりしています。
マリガメ 様
卵焼きに使ってみましたら、かやの香りの卵焼きになりました。香りが強いので、サラダ油に少し加えて使うくらいがちょうどよさそうです。もったいないですが、俎板や天然木の机のお手入れ用にも使っています。木がしっとりと潤い、部屋の中にかやの香りが広がります。
こまどり 様
癖が無く、美味しいですね!サラダや焼き魚、ステーキに必ずかけて食べます!ヘルシーで脂肪肝や中性脂肪を防ぐために今後も続けて行きます!
土田 様
古いエッセイで、酒で湯豆腐を作り、そこへ榧の油を回しかけて食べる話があり、とても興味を持ったのですがなかなか手に入るものではなく長年の夢が実現しました。
TASAKI 様
三品豆腐(さんぴん豆腐)
高野山に三品豆腐という、湯豆腐のような精進料理があります。大きな鍋に豆腐を入れ、精進だしと酒と濃口しょうゆで味付けをし、榧油を数滴たらして召し上がるのだそうです。また、湯豆腐を醤油と酒と少量の榧油を混ぜたタレに浸して食べると書かれているものもありました。
お客様の声
イズパン様 | 投稿日:2024年06月15日 |
おすすめ度: | |
小さじ一杯程を毎日飲んでいます。70歳を目前にして、内臓のあちこちが弱ってきております。今だにハードな仕事をしており、健康には大変気を使います。古来よりある油脂と伺い以前にアロマセラピーの仕事をしていた者で良い油脂では無いかなと、求めてためらう事なく飲用にしております。まだ、一月も経ちませんが体調が良いように感じます。
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イズパン様 | 投稿日:2024年05月31日 |
おすすめ度: | |
癖がなくサラリとした食感で、サラダや汁物、クセの強い惣菜などに少しかけただけでとても美味しくなりました。そのままティースプーン一杯を飲んでもいけます。書いてある成分が肝臓に良いのかなと思います。70歳になるので健康には気を使います。よく眠れるように思います。
お店からのコメント |
そよ風様 | 投稿日:2023年12月07日 |
おすすめ度: | |
貴重な榧の実油は生で利用することが殆どでした。榧の実の香りがほのかに香って素材の邪魔をしないのが不思議です。
お店からのコメント |
お店からのコメント